高知県の天狗高原は、まるで海外の絶景スポットを訪れたような感覚に陥る名所です。ここ高知県または愛媛県を訪れたなら、ぜひ一度は足を運んでいただきたい場所でもあります。
今回は、高知県でいう『天狗高原』の魅力と宿泊施設の情報をお届けします。人生観が変わるような体験ができる絶景スポットのひとつなので、ぜひ最後までお付き合いください。
四国カルストは日本三大カルストのひとつ
日本にはカルスト台地は本当に少なくて、一つが山口県の秋吉台に広がっています。二つ目が福岡県の平尾台にあり、三つ目が高知県と愛媛県にまたがる天狗高原から大野ヶ原に広がる四国カルストです。
標高1400mの山のてっぺんに位置しているため、夏でも涼しく過ごせる避暑地にぴったりな場所です。ただし冬場は封鎖されてしまうため、冬の絶景を楽しむのは困難です。
なぜなら、四国カルストの冬は道路に普通に氷柱がニョキニョキと現れて、車が通れるような状態ではないからですね。これ四国のテレビで放送されていました!
山頂を走る道は天空へと続く道
四国カルストは車で高知県側から愛媛県側へと抜けられます。その道路は山頂にあるため、天空の道ともいわれています。私は昼間しか通っていませんが、夜通ると天空へと続く道に見えるでしょう。
ただし四国は全体的に道が悪いため、夜の走行はあまりおすすめできません。ガードレールがないのは当たり前で、道路の端っこの先は崖なんてことが多いからです。
四国の道を走った経験が少ない方は、道路の両脇に十分気を付けてください。
四国カルストの夜空に広がる満天の星
高知県はそもそも日本一森林が多い県ですので、酸素濃度が非常に濃いのも有名です。当然ですがカルストの上空の空気は澄んでいるので、冬場じゃなくても晴れた日は満天の星をご覧いただけます。
非常にロマンチックな夜空を楽しめるので、星の観察を夏休みの宿題にしようと考えているお子さんには特におすすめです。なぜなら、四国カルストではキャンプ場を用意しているから!
キャンプ場は愛媛県側に近い小高い丘を平らにしてつくられていて、近くには宿泊施設があるので飲食も可能です。おすすめはソフトクリーム!ミルクが濃くて甘さ控えめで大人も虜になります。
四国カルストへ行くときの注意点
四国の道路は街中や広い道路などは整備されているのですが、山道などは整備されていないところや、岩が張り出した場所なども非常に多いです。それゆえ『酷道(こくどう)』と呼ばれることもあります。
峠道なのにガードレールがないなんてことも多々あります。そこを向こう側から来た車とすれ違わなければなりません。慣れていない方は対向車とすれ違うスペースを見逃さないようお気をつけくださいませ。
また、愛媛県側から来ても高知県側から来ても、道がわかりにくかったりするので、四国カルストへの進入路は見逃さないようにしなければなりません。
愛媛県側からなら左側かな?高知県側からなら右側に「四国カルストへようこそ」的な看板があるので、見逃さないで山道へと入って登ってください。
最近は広い道路ができたようなので、そちらの道路を選択するのがベストかなと思います。私は個人的に車が少ない酷道を選んで進みますが……。
四国カルストへのアクセス(地図)
山道なのでマップを載せてもわかりにくいと思うので、お使いのナビを使って行かれることを強くおすすめします。一応マップを掲載しておくので参考にしてみてください。
四国カルストの宿泊施設情報
愛媛県側にある宿泊スポットと高知県側にある宿泊スポットをそれぞれ紹介しますので、宿泊して星空を楽しみたい方は参考にしてみてください。
愛媛県側の宿泊スポット
姫鶴荘
姫鶴荘は愛媛県側からカルストに入った右側にある施設です。レストランが併設されており、トイレも完備しているのでキャンプする方にはピッタリな施設です。
もちろん姫鶴荘にも宿泊は可能です。こちらはバイクで旅行に来られた方々がよく宿泊しています。レストランではコーヒーにケーキといった軽食も楽しめますよ!
外にはパンの自動販売機があるため、夜中に小腹が減ったといった方にもおすすめです。
姫鶴キャンプ場
姫鶴荘から少し離れた平地に作られたキャンプ場です。ご家族連れの方々がこちらでキャンプを楽しんでいます。山の奥に沈む夕日や満天の星をご覧になりたい方におすすめです。
キャンプ場をご利用になりたい方は、姫鶴荘にお声がけくださいね。予約は特に必要ありませんし姫鶴荘の営業時間外の場合は、正面玄関右にある夜間受付ボックスにお金入れてください。
住所:愛媛県上浮穴郡久万高原町西谷8117番地
料金:テント1張500円/車中泊1台500円/デイキャンプ1団体500円
※チェックイン・チェックアウト制限なし
高知県側の宿泊スポット
星ふるヴィレッジTENGU
高知県側には宿泊施設というよりもホテルがあります。星ふるヴィレッジという名前の通りで、天井がガラス張りになっているお部屋が用意されていて、満天の星を堪能しながらお休みできます。
ホテル内ではレストランが完備されており、おいしい四国の新鮮な食材を使った本格的なお料理を堪能できるのでおすすめです。また、プラネタリウムなども上映されていますよ!
まだリニューアルオープンしたばかりなので、非常にキレイなホテルとなっています。さらに高原ビューも堪能できて日頃の疲れを癒してくれます。
お料理はジビエ料理はもちろん土佐の赤牛や、愛媛の鯛を使った最高のお食事ができます。ホームページでもご覧いただけるのでぜひご覧になってみてください。
星ふるヴィレッジホームページ
https://village-tengu.com/
住所:高知県高岡郡都農町芳生野乙4921-22
TEL:0889-62-3188
高知県民の私が早朝をおすすめする理由

Kanenori / Pixabay
どうして四国カルストは朝がいいというのか、それは人がいないからです。観光客の方が訪れるのが朝10時過ぎくらいからなので、早朝6時~10時まではほぼ人はいません。
なので涼しい山の空気や景色を堪能するなら、早朝に訪れるのが一番おすすめなわけです。空気がピーンと張りつめていて鳥の声がさえずるあの山の雰囲気がたまりませんよ!
ただし6月~7月半ばまでは『ぶよ』が飛び回るケースがあるため、できれば白っぽい服装で長袖のジャケットや帽子を持参するのをおすすめします。今年は多いみたいでしたので……。
それと、星ふるヴィレッジの前の喫茶店のマスターさんは非常に優しい方で、私が訪れたときにアイスの入った飲み物をプレゼントしてくださいました。ありがとうございました。
今回は、高知県と愛媛県をまたぐ、四国カルストについて紹介しました。ぜひ高知県や愛媛県にお出でくださった際には、海外のような壮大な景色を堪能しに行ってみてくださいませ。