日本全国に親と同居している方は多いと思います。日本では昔からそれが当たり前と考える文化があるからかもしれないけれど、私としては親との同居は百害あって一利なしです。
毒親じゃなければ問題はないのかもしれない
私がこれほど極端に親との同居をすすめない理由は、ほかでもない私の親が猛毒親だからです。とにかくわがままで自分中心で物事を考えるしか能がないので、子どもたちの人生も擦り切れた状態になっているのです。
母は今年86歳ですが、本当に医者も驚愕するほどの元気っぷりで、どこにも異常がありません。病気もケガもひとっつもしないでのうのうと生きています。あ、いや、のびのびと生きています。
一般的な親であれば、健康で夫婦で一緒に仲良く暮らしていて、ときどき子どもたちが実家に里帰りするイメージです。うちの母親も昔はそのように実家と付き合っていました。
そういうのはいいと思う。ご長男夫婦と孫たちに囲まれて暮らしているのも別に微笑ましいと思います。でもうちの親は別格です。
猛毒親の母のケースは全然違う!
まず、邪魔者はいじめて追い出します。最初の犠牲者が私でした。私は自分の意思をハッキリと親に伝えるタイプでした。そのため毒親からしたら反抗ばかりする邪魔者だったのです。
とにかく差別区別するのが大好きで、自分がその親玉であればご満悦の母親でした。私は当然母とは合わないので17歳で家を出ました。その後はまぁ近くに住んでいたのでちょいちょい家には顔を出しましたけど。
実は姉妹の仲は非常に良かったのです。そして不思議なことに母は離れて暮らすと良い顔をするバカ親でした。なので問題はなかったのですが、しょっちゅう金の無心はされていましたね……。
パチンコ狂いで月末には小銭すらなかった母
ギャンブルなど自分が楽しいことには金に糸目をつけなかった母は、パチンコに毎日行って(当時50代かな?)お金を湯水のように使っていました。毎日勝てるはずもなく、負けると悔しいため全て使います。
それで出ればまぁいいとして、全て負けると私の家にやってきます。ガンガン窓を叩いて私を叩き起こし、金出して!といってきます。最高で1回7万円を穴埋めさせられました。
ていうか普通、7万円貸してくれというのかね??持っていないケースの方が多くないかな??とにかく、子どもの金は自分の金同然で出せだせの一点張りでした。まぁ翌日に姉にバレてしまったけど……。
なぜならば、その金で昨日の負けを取り戻そうとしてそれもすっちゃったからなんですね。もちろん私のお金も姉の預けたお金も戻ってはきませんでした。
2番目の被害者は父親だった
母親は子どもたちと一緒に暮らせれば楽ができると思ったらしいです。本人曰く、子どもたちと離れるのが嫌だったからで、お金を目当てにしたわけじゃないとのこと。嘘ばっかりだけど……。
そして娘たちの金が使えると踏んだ母は、邪魔だった父親を排除にかかりました。父親には出稼ぎ状態になってもらい、父親の金を自分に送ってもらい娘の金で暮らそうとしたわけです。
でも父親は1度きりで2度とお金を振り込みはしませんでした。離れたら魔法が溶けたのでしょう。それから3年前に連絡を取るまで音沙汰無しでした。こっちも頭おかしいとは思いますけどね。
で、父親を排除して娘たちと暮らし始めた母は、もう止まりませんでした。しかしそんな母の計算が崩れるときがやってきたのです。
娘たちは皆嫁いでいった
私たちは3人姉妹なので結婚は相手の家に嫁ぐわけです。すると母は残されることになりますよね。そこで考えたのが離婚させて戻すことでした。最初の犠牲者は妹です。妹は離婚して母と姉の元へ戻ってきました。
子どもが産まれたばっかりだったので仕事ができなかったのもあって、妹にとっては助かったのかもしれません。そして姉も結婚して家を出てしまいました。この頃から妹と母親のバトルが始まります。
マインドコントロールされていたとかはわかりませんが、さすがの妹も自分の子どもに何かあったら母を許しません。とうとう母は妹の暮らすアパートから追い出され、姉のところに移動します。
姉は家を買ったばかりでしたが、そこへ転がり込んで生活することとなったわけです。
姉の家でもプライドが高く手に負えなかった
姉は長男長女の組み合わせだったため、相手のお母さんもちょいちょい家に遊びに来ていたそうです。長男の家ですから当然向こうのお母さんは自分の家かのようにふるまいます。それが母には我慢ができなかった。
誰もそんなつもりはないのに、自分をのけものにした!自分をバカにした!と受け取る母は、次第にすさんでいきました。また、母はテレビを見てはぶつぶつと話す癖があります。
初めてそんな人を見た姉の旦那さんは、母がおかしくなったのだと震えあがったそうです。水はジャージャー延々と使い続けるし、まるで徘徊老人のようにうろうろとする母にストレスを感じてしまったのかもしれません。
また、疎外感を感じた母がとうとうブチ切れて姉を怒鳴り散らし、姉もヒートアップして親子喧嘩が勃発したりもしました。そんな折、ご主人の体調が悪くなってしまったのです。
妹に誤って戻ろうとしたが断固拒否の妹
あまりにも姉が激怒し、二人を引き離そうとしたご主人が「下に行こう」と姉を促したのが気に食わなかったため、妹に誤ってまた戻りたいと懇願したそうです。しかし妹は頑として拒否したわけです。
せっかく静かな環境を手に入れたのに、妹としても絶対に母親と暮らしたくないと思ったそうですが、他にも理由がありました。あまりにも我儘なため手にかけてしまうのが怖かったそうです。
人をそれほど追い詰めるのが猛毒親の特徴の一つですね。で、結局姉がご主人の体調を気にして離婚を決意したところ、今度は私のところに呼ぶか?となったわけですね。
我が家でも猛威を振るうバカな猛毒親
うちに来てわずか1カ月くらいで母の本性が現れました。とにかくどんなことにも我慢ができない母は、大声で怒鳴り散らします。我が家では大声で怒鳴り散らす人はいませんし、私も何十年もそんな暮らしをしていませんでした。
まるで鬼のような顔をして怒鳴り散らす母を見て、こいつは本当に頭がおかしいと思ったくらいです。結局7年間そのマンションで暮らしました。その間母は6畳エアコン付きの部屋を独占し、ベッドとパソコンデスクのある私の部屋はわずか1畳半のすき間しかありません。
旦那の部屋は6畳ありましたが、エアコンが付いていないので1畳半のスペースで親子3人が暮らしていました。それでも7年もこんな狭い部屋に人を押し込めて!などとほざいていましたね、母は。
ちなみに私が仕事をするスペースは半畳しかありませんでした。そんなところで7年、主人は窓もなくエアコンもない部屋で7年間我慢したのに、それは全くどうでもいいというのだから鬼すぎます。
結局旦那も病気を発症し離婚して現在に至る
驚くことに旦那も体調が悪くなりました。病院を受診した結果「バセドウ病」を発症し、原因は強いストレスだったのです。もちろん原因は母でした。人を殺しても平気な人です。
姉のご主人もペースメーカーを入れる手術をしましたが、それを話すとご存知の方も多いと思うけど「死ねば良かったのに」とほざきました。こうした理由から他人とは同居は無理なのです。
今は娘が犠牲になっています。こういう猛毒親とは絶対に同居してはいけません。周りが全部巻き込まれて体調を崩してしまいます。もちろん私もこのままにしておくわけにはいきません。
娘のために離婚した旦那とまた復縁しなければならないからです。というか、母が亡くなるまでの離婚の約束なので……。でも母はいまだにどこも悪くありませんので、施設に入れることにしました。
その話はまた後日お話していきます。