骨粗しょう症については前回の記事でご紹介しましたが、今回は「じゃぁ具体的に骨粗しょう症になったらどんな症状があるの?」についてご紹介いたします。
この記事を読んで「もしかしたらこの症状は骨粗しょう症なのでは?」という方の助けになれれば幸いです。
骨粗しょう症の症状「痛み」
骨粗しょう症の代表的な症状が痛みです。痛みが出るところも人によって多少の違いはありますが、私の母の場合は脚の付け根と腰の痛みがひどいようでした。
お尻や足の付け根付近の痛みは坐骨神経痛に似た痛みのようですが、腰の痛みは広い範囲で歩くのも辛いほどの痛みだったようです。もちろんこの痛みは現在でも時々感じているようです。
この痛みは起きている時もそうですが、寝ている状態でも痛みを感じるほどの痛みのようでした。広い範囲に痛みが拡散するようで、背中から肩甲骨のあたりまで痛いという時も結構ありましたね。
それも日によって痛む場所が違うので、ここが痛いと一概にはいえないようです。ただどこが痛いのかわからないけど背中が痛いと感じたり、脚の付け根が痛くて歩けないなどの激しい症状が出る事もあるようです。
骨粗しょう症の症状「身長の縮み」
若い頃と比べると身長が縮んだと感じる方もいらっしゃいます。これはカルシウムが足らないために骨がもろくなってしまったからです。骨がもろくなってしまうと圧迫骨折したりして身長が縮むのです。
身長が縮むといってもどのくらい縮むのか?私の母の場合は3センチ以上は確実に背が低くなっていますが、個人差があるので一概に全ての方が3センチ以上縮むというわけではありません。
圧迫骨折している骨の数やすり減ってしまった量にもよりますが、たった1ミリ椎間板が縮んだだけでも身長は2センチ~3センチくらいは縮むようです。
よく何かの話で「親が縮んだように感じる」というのがありますけれど、まさかそれが骨粗しょう症が原因で圧迫骨折したためだなんて、誰も想像つかなかったでしょうね。
骨粗しょう症の症状「腰が曲がる」
圧迫骨折する場所によっては自分の上半身を支える事が難しくなります。私たちがまっすぐに立てるのは背骨がしっかりと上半身を支える事ができるからです。すごく当たり前の事かもしれませんが頭はとても重いのです。
そのため、骨粗しょう症で腰の骨を圧迫骨折すると、立ち上がった時に上半身を支える事ができないので、腰が曲がった状態になってしまうというわけなのです。
一度圧迫骨折をすると基に戻すのは非常に困難です。母の場合も骨折したまま暮らしています。背中や腰にかけてゆるやかに曲がっているのもそのままなので、骨折する前に何とかする必要があります。
骨粗しょう症の症状「足が曲がる」
骨粗しょう症で足が曲がるというのもあるようです。でもこれは脚の内側の筋力が低下した事によって、結果的に内側に引っ張る力が足らなくなったために、ひざが外側に開いてしまってO脚になっているのが本当かもしれません。
お年寄りを見ると、膝と膝の間が離れてしまってO脚になっている人がいらっしゃいますが、これも内ももの筋力の低下によって膝と膝の間が離れてしまっている状態でしょう。
これについては骨折さえしていなかったらまっすぐに戻る事はできます。骨密度を上げる事と内側の筋力を鍛える事で、少しずつまっすぐになっていくでしょう。
まとめ
このように骨粗しょう症で出る症状は色々とあります。まさかこれが骨粗しょう症の症状だったのか!と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、思いもよらない事が骨粗しょう症の症状だったりするので、若いうちから気を付けておくと良いでしょう。
母ももう少しカルシウムの補給や筋力維持の事を考えていれば、今のように骨粗しょう症の症状で悩む事も無かったのになと思うと、早め早めの対策が必要なのだなと改めて思うのでした。